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2025.03.10
耐震補強工事
こんにちは。
この度お客様の家の内部を解体し、スケルトンにして断熱等を新たに施工する工事を行わせて頂きました。
弊社が新築で建てさせて頂く場合、『耐震等級3』という物を基本としております。
順をもって説明致しますと、
等級1が『震度5程度までは軽微なひび程度に留まり、震度6程度でも即時に倒壊・崩壊しない』というような
最低限命を守れる耐震性となり、
等級2、等級3はそれぞれ等級1の1.25倍、1.5倍強い物となっております。
※あくまで倒壊せず避難を優先させるものであり、恒久的に守れるものではございません。
しかし、耐震基準は、直近でも2000年に見直されたものであり、それ以前に建った建物は
今ほどしっかり考えられていない場合があります。
そして、建物には『躯体』と言われる物があり、主だっては基礎、柱、梁、壁面、床というような建物の基本的な強度を支える役割をしている部位があります。
このうち、建物の構造上重要な支えをしている部分を『構造体』と呼びますが、これらをしっかりと緊結させる事が重要です。
躯体は完成した家では隠れて見る事が出来ないのですが、今回のお客様は、せっかく内部を解体するので、耐震補強工事を行われました。
先述の様に、構造体同士を繋げることが重要なのですが、昔の日本家屋でも基礎がそもそも無い場合も良く散見されます。
今回も、場所によっては基礎を作成し、規格に合った金物で柱と緊結しました。
東日本大震災の際に家の基礎だけが残っている衝撃的な光景を覚えていらっしゃる方もおられると思いますが、
こういった基礎と建物の緊結が甘かったのも要因の1つではないかと推察されます。
その他にも、筋違い(すじかい)という斜めの木で、分かり易く言えば横に働く揺れを突っ張って支えている部材を補強、
各柱も補強し、屋根面には水平に板を入れて捻りを軽減させたりという工事を行いました。
弊社では、リノベーション工事をさせて頂く際には、この様な工事も併せてさせて頂いております。
もちろんそれなりに費用が掛かる事でもありますが、こうした工事1つ1つが、大切な家族を守る結果に繋がると思っています。
-kira-
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